Airbnb、AIが書いたコードが第1四半期に60%に到達
Airbnbでは、2026年第1四半期にエンジニアが生み出したコードの60%をAIが書いたと、同社が決算説明会で明らかにしたと2026年5月8日に報じられました。ブライアン・チェスキーCEOは、かつて20人のチームが必要だった仕事を、今では1人のエンジニアが監督下のAIエージェントで進められると述べ、サポートボットは問い合わせの40%を人の担当者なしで解決しています。ほかの企業にとっては、AIがまず成果を出す場所を示す事例です。後回しになっていたパートナー向けツールと、定型のサポート対応です。
AirbnbがパートナーソフトウェアにAIを使い始めた理由
Airbnbには、作るべきソフトウェアがエンジニアの数より多くありました。チェスキーCEOは、APIパートナー、つまりホストの物件をさまざまなソフトウェアで管理する企業向けのツール作りで、AIが特に役立っていると述べています。こうしたパートナーはより良いホストになりたいと考えており、より良いツールを必要としているといいます。
このパートナー向けの仕事は、人手が空くのを待っていました。チェスキー氏はそれを以前は手が回らなかった仕事だと表現し、AIがなければ20人のエンジニアのチームが必要だったかもしれないと語りました。
Airbnbが現在AIを使っている分野
Airbnbの2026年第1四半期決算説明会では、AIの三つの分野、つまりコーディング、カスタマーサポート、検索に多くの時間が割かれました。コーディングでは同社が目玉の数字を示しました。サポートでは、AIがすでに顧客の問題を単独で解決しています。検索はまだ実験段階です。この旅行会社は検索へのAI活用を試しており、2026年8月にはチェスキー氏がAI検索を試す計画を明らかにしました。
AirbnbのエンジニアはAIエージェントと日々どう働いているのか
働き方の基本は置き換えではなく監督です。チェスキー氏によると、エンジニアは今、大きなチームに任せる代わりに、エージェントを立ち上げて監督しながら多くの作業をさせられます。
「AIツールを取り入れたことで、APIパートナー向けのソフトウェアをより多く作れるようになり、以前は手が回らなかった仕事が加速しています」 ブライアン・チェスキー氏、Airbnb CEO、2026年第1四半期決算説明会で
経営陣はその仕事を細かく追っています。Fortuneは2026年8月、チェスキー氏が従業員のAI施策の進み具合、トークンの使用量、AI全体のアウトプットを見ていると報じました。同氏は、Airbnbが「AIネイティブ企業」を目指すなかで、今年はAIトークンへの支出をさらに増やす計画だと述べています。
これまでの数字が示すこと
Airbnbの成果は同社自身が示した数字です。
- コード:第1四半期にエンジニアが生み出したコードの60%をAIが書きました。
- サポート:AIサポートボットは問い合わせの40%を人の担当者に回さずに処理し、年初の約33%から上がりました。2026年8月6日の第2四半期決算説明会で、チェスキー氏はこのツールがユーザーの問い合わせの45%を人の介入なしに解決したと述べました。
- スピード:チェスキー氏は2026年の早い時期に投資家に対し、AIによって構想から公開までの時間が最大60%短くなったと語りました。
業績も並行して伸びました。第1四半期の売上高は18%増の27億ドル、純利益は3.9%増の1億6000万ドル、予約泊数は9%増の1億5620万泊でした。第2四半期の売上高は36億ドルでした。Airbnbはこれらの業績をAIによるものとはしていません。
ほかの企業のソフトウェアチームにとって何が変わるのか
AirbnbでAIが担う仕事は、多くの企業にとってなじみのあるものです。ロードマップの上位に上がることのない、パートナー向けの連携とツールです。Airbnbの数字は、人が監督するAIエージェントなら、人員を同じだけ増やさずにこうした積み残しを減らせることを示しています。同社の従業員は約8200人です。
サポートが二つ目の教訓です。人を介さずに解決する問い合わせが約3分の1から45%に増えれば、同じ件数を処理するのに必要な担当者の数が変わります。ただしAirbnbはコストの数字を示していません。チェスキー氏はまた、AIが検索、登録、チェックアウト、決済の各分野で作業を速めており、より多くのアクセスを予約につなげることが成長の最大の原動力の一つになったと述べました。
AirbnbがAIにまだ足りないとする点
顧客側の限界について、チェスキー氏は率直でした。旅行やEコマースのAIはまだ誰も解き明かしておらず、今の形のチャットボットはどちらにも合わないと述べています。同氏が挙げた問題は四つです。Eコマースは写真が中心なのに文字が多すぎること、スライダーのような直接操作ができないこと、何千もの選択肢を比べにくいこと、そして予約には複数の人が関わるのにチャットボットは1人を相手にし、地図にも対応していないことです。
よくある質問
AirbnbのコードのうちAIが書いているのはどのくらいですか?
Airbnbによると、2026年第1四半期にエンジニアが生み出したコードの60%をAIが書きました。チェスキー氏は2026年8月にもこの数字を繰り返し、Airbnbの新しいコードの60%をAIが書いていると説明しました。
AirbnbのAIボットはどのくらいの問い合わせを解決していますか?
ボットは第1四半期に問い合わせの40%を人の担当者なしで処理し、年初の約33%から上がりました。第2四半期の決算説明会では、チェスキー氏は人の介入なしに解決したユーザーの問い合わせの割合を45%としました。
AIでAirbnbの売上は増えましたか?
AirbnbはAIツールと売上の数字を結びつけていません。第1四半期の売上高は18%増の27億ドルでした。チェスキー氏は、ゲストの体験全体でAIによって手間を減らすことで、より多くのアクセスが予約につながっていると述べています。
MOZGIIの視点
私たちならこう作ります
Airbnbの事例で私たちがまず調べたいのはパートナー向けツールです。連携の積み残しは、多くの企業が人を割り当てないまま抱えている仕事だからです。私たちがそれを作るなら、コーディングエージェントには狭く、よくテストされた対象を与えるでしょう。パートナーのAPIひとつ、そのドキュメント、既存のテストスイート、サンドボックスのアカウントです。変更ごとに担当のエンジニアを置き、その人がすべての差分を読んで何を出すかを決めます。エージェントは読み込み、下書き、最初のテストを担います。
崩れやすいのは、テストが扱わない境目です。パートナーのシステムは予告なく変わり、テストに通った生成コードでも、タイムゾーンをまたぐ予約や途中でのキャンセルを誤って扱うことがあります。私たちなら各パートナーの実際の応答に対する契約テストを加え、すべてのリリースに切り戻しの手段を用意します。
注目する指標は、AIが書いたコードの割合ではありません。Airbnbは60%と報告していますが、この数字はどんなツールでも伸び、価値についてはほとんど何も語りません。私たちが見るのは、エンジニア1人あたり月にいくつのパートナー課題を片づけたかと、エージェントが下書きしたコードでリリース後に見つかった不具合です。
次の段階では、同じエージェントをサポートの問い合わせにつなげるでしょう。サポートボットが解決できない問い合わせを、足りないツールのリストに変え、コーディングエージェントがそのツールを下書きし、エンジニアが確認します。
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