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FBIのAI詐欺報告、2025年の被害額は8億9300万ドル

2026年4月に公表された2025年版インターネット犯罪報告書に含まれるFBIのAI詐欺報告は、人工知能に言及した22,364件の申告に、8億9300万ドルを超える被害を結び付けています。FBIがAIを独立した項目として集計するのは初めてで、実際の数字はもっと大きい可能性があるとしています。企業にとっては、経営幹部を装った偽メールが狙う支払い承認と、ディープフェイクの応募者が狙う採用という2つの弱いプロセスが浮かび上がります。

執筆:Mike Mozg4分で読めます

FBIがAIを別に数え始めた理由

FBIの課題は見えにくさでした。インターネット犯罪苦情センター(IC3)は25年にわたり申告を犯罪の種類別に分類してきましたが、AIを使った詐欺は一般的な詐欺の区分に埋もれていました。犯罪者がAIツールの助けでいくら奪っているのか、誰にも言えませんでした。

圧力は高まっていました。2025年にIC3へ報告された損失の総額は208億7700万ドルで、前年から26%増えました。申告は1,008,597件で、100万件を超えたのは初めてです。インターネットを使って古典的な詐欺を行うサイバー関連詐欺は、申告件数の45%でしたが、金銭的損失の85%を占めました。

2025年版IC3報告書が加えたもの

2025年版の報告書には初めて人工知能に関する特別な章が設けられ、AIを犯罪の種類を横断する独立した項目として集計しています。FBIはAIを「正当で有益な目的にも、犯罪の動機にも使われうる」ツールと説明しています。

報告書は、サイバー犯罪でのAIの一般的な使い方として4つを挙げています。ビジネスメール詐欺、信頼やロマンスを利用した詐欺、雇用を装った誘い、投資詐欺です。犯罪者は偽のSNSプロフィール、音声のクローン、身分証明書、著名人や身近な人物の本物らしい動画を使うとFBIは述べています。

アナリストが申告をAI関連と判定する方法

方法は単純で、限界もあります。IC3のアナリストがAIの項目を付けるのは、申告した本人が人工知能に直接言及した場合だけです。ほとんどの被害者は詐欺師がAIを使ったことを知らないため、件数は書かれた内容に左右されます。

FBI自身がThe Registerへのメールでそう述べています。

「AI関連の件数は、申告者が提供する情報の質と表現に左右されます。そのため、実際の数はもっと多い可能性があります。」 — FBI、AI関連の申告件数について

投資のデータがその差を示しています。AI関連の投資詐欺の損失は632,041,188ドルでしたが、投資詐欺の損失総額は86億ドルを超えていました。FBIは、AIがどこまで関わっているかに気づいていない被害者が多いことの表れだとしています。

FBIのAI詐欺報告が明らかにしたこと

FBIのAI詐欺報告は、2025年にAIに言及した22,364件の申告に、8億9300万ドルを超える損失を結び付けています。投資詐欺が件数でも金額でも最多で、4,356件、損失は632,041,188ドルでした。

残りは額が小さいものの、多くの詐欺に分散しています。AI関連のビジネスメール詐欺の損失は30,256,592ドルでした。AIに言及したテクニカルサポート・カスタマーサポート詐欺は19,457,078ドル、信頼やロマンスを利用した詐欺は19,041,653ドル、個人データ侵害の申告は18,767,964ドルです。クローンされた声が緊急事態の家族を装う困窮詐欺は500万ドルを超えました。60歳以上の人々が提出したAI関連の申告は3,143件で、損失は352,496,231ドルでした。

AIによる詐欺が企業に意味すること

企業にとって重要な発見は2つあります。1つ目はビジネスメール詐欺です。報告書は、最高経営責任者の文体で公式らしいメールを書き、フィッシングのリンクや送金指示を付けるチャット生成ツールと、同じ依頼を偽の電話で裏付ける音声クローンを説明しています。

2つ目は採用です。報告書は、オンライン面接で音声のなりすましやディープフェイク動画を使う応募者を挙げており、唇の動きが話と合わない、咳が画面と合わないといった特徴があります。被害者はAIが関わる雇用詐欺で1300万ドル近い損失を報告しており、FBIは主な狙いが直接の支払いではなく、社内ネットワークへのアクセスだとしています。採用の電話が、セキュリティ上のリスクになるのです。

FBIなどの助言

FBIは、急ぎの支払い依頼には、動く前に立ち止まって考えるよう呼びかけています。セキュリティ企業のBitdefenderは、あらゆる依頼を別の経路で確認し、信頼できる番号で本人または組織に折り返すよう勧めています。

FBIの犯罪・サイバー部門のオペレーション・ディレクターJose Perezは、世界が人工知能などの新技術を取り入れるにつれて、サイバー脅威とサイバー関連犯罪は進化し続けると述べました。

よくある質問

2025年に米国人はAI関連の詐欺でいくら失いましたか?

FBIは、AIに言及した22,364件の申告に、8億9300万ドルを超える損失を結び付けています。被害者はAIが使われたことを知らないことが多いため、実際の数字はもっと大きい可能性があるとしています。

最も被害額が大きいAI詐欺は何ですか?

投資詐欺で、4,356件の申告にわたりAI関連の損失は632,041,188ドルでした。次がビジネスメール詐欺の30,256,592ドルです。

採用面接の詐欺にAIはどう現れますか?

応募者がオンライン面接で音声のなりすましやディープフェイク動画を使います。FBIは、狙いは多くの場合社内ネットワークへのアクセスで、被害者は1300万ドル近い損失を報告したとしています。

MOZGIIの視点

私たちならこう作ります

ここで学べるのはFBI自身の方法です。AIが関わったと被害者が言った場合にしか数えないので、この数字は犯罪と同じくらい、認識の度合いを測っています。自社の危険度を知りたい企業は、被害者が気づくのを待てません。詐欺が狙うプロセスそのものを調べる必要があります。

経理チームの防御を作るなら、ディープフェイクの検知ではなく、支払い承認の流れから始めます。銀行口座の変更や急ぎの送金の依頼はすべて、依頼者が選んでいない別の経路、たとえば登録済みの番号への折り返し電話で確認します。モデルが受信メールを読み、経営幹部の文体をまねながら見慣れないアドレスから届く依頼にフラグを立て、経理の担当者がフラグをすべて確認します。採用では、新入社員がネットワークにアクセスする前に、短いライブの本人確認を加えます。

壊れるのは、人が急かされる場面です。四半期末に経営幹部のクローン音声付きで届く巧妙な偽物は、疲れた確認者を通り抜けます。検知モデルも、偽物が良くなるにつれてすぐ古くなります。追跡する指標は1つ、お金が動く前に別の経路で確認された支払い変更依頼の割合です。

次に、不審なメール、電話、面接をワンステップでセキュリティチームに送れる簡単な報告ボタンを作ります。そうすれば、会社は推測ではなく自社への攻撃の試みを自分で数えられます。

出典

この記事の事実の出典です。

  1. 01FBI says cybercrime losses hit record $20.87B in 2025theregister.com
  2. 02AI-linked fraud costs Americans $893 million, FBI reports for 2025download-circleppc.land
  3. 03FBI: Cybercrime Losses Hit $21 Billion in 2025, Fueled by AIbitdefender.com

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